暑い夏がやってきました。これからはエアコンの冷房をつけっぱなしにする時間が長くなりそうですね。
最近は吹き抜けのある家が増えていますが、エアコンの効果を室内全体に行き渡らせるにはシーリングファンが有効です。シーリングファンは、お部屋をおしゃれに演出するアイテムとしても最近注目されていて、種類も実は色々あります。そこで今回は、「失敗しないシーリングファンの選び方」ということで、シーリングファンの種類やメリットなどについてご紹介します。
目次
■シーリングファンとは
シーリングファンとは簡単にいうと「天井に設置する扇風機」のことです。室内の空気を撹拌して室温を快適にすることができるので、戸建てはもちろんマンションでも役立ちます。
■シーリングファンの効果
では、シーリンファンを取り付けるどんな効果があるのでしょうか?
効果①電気代を節約できる
シーリングファンは大きな羽を動かすことで室内に一定の空気の流れをつくり、部屋全体にエアコンの暖気や冷気を行き渡らせる効果があります。そのため、室内の温度が安定します。また、人は暖気や冷気を風で感じると、体感温度が上がったり下がったりするため、シーリングファンを併用すれば普段のエアコンの温度を控えめにすることができ、電気代の節約につながります。
効果②冷暖房の効率がアップする
エアコンの暖房だと、上半身は暖かいのに足元は冷えるケースがありますが、シーリングファンを使用すると、天井にたまりがちな暖かい空気を足元まで攪拌するので、室内の高低差による温度差も解消できます。
効果③室内をオシャレに演出する
シーリングファンはインテリア性も高いため、吹き抜けなどに設置すると室内のオシャレ度がアップします。
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■シーリングファンの種類
シーリングファンには、形状、大きさ、色など、さまざまな種類があり、部屋の雰囲気に合わせてセレクトできます。ファンの枚数も3枚から6枚とさまざまで、照明付きのファンもあります。
①ファンの枚数による違い
ファンの枚数は見た目の雰囲気や風当りに関係します。ファンの枚数が多いものは羽根が小さめで攪拌効果が高く、見た目も風当りも柔らかい印象です。さらに、ファンの回転方向や回転速度を変えられるタイプもあり、部屋の空気を効率よく循環させられます。
②モーターの種類による違い
モーターの種類にはDCモーターとACモーターの2種類があり、DCモーターの方が音が静かで電気代も安くて済みます。一方、ACモーターは電気代はかかるものの価格は手頃なものが多く、初期費用を抑えられます。
③照明付きのシーリングファン
照明付きのシーリングファンは別々に設置する必要がなく、天井がすっきりするというメリットがあります。また、部屋の雰囲気に合わせて灯りの色を選びたいなら、ソケットタイプがおすすめ。電球を自由に交換できるので、好みの色のライトに付け替えられます。
一方、天井をすっきり見せたいなら、LED電球を内蔵しているタイプがおすすめです。
■お部屋に合ったシーリングファンの選び方
シーリングファンは、取り付ける空間に合ったものを選ぶ必要があります。
①設置の高さ
高さについては、シーリングファンと床の間には210cm以上の空間が必要です。天井が低い部屋に設置したい場合は、天井に直付けするタイプをおすすめします。天井の高さが3m以上ある場合や吹き抜けの場合には、長さを調節できるタイプか、延長パイプを使って取り付けるのがおすすめです。
②壁との距離
シーリングファンの効果を最大限に発揮させるためには、羽根の端から一番近くの壁まで、約400mm~500mm程度のスペースが必要です。羽根と壁が近すぎると、空気の通り道が狭くなってしまい、風が効率よく回らなくなってしまうからです。
それ以外に、部屋の広さによっても効果が変わるので、商品の適用畳数も確認しながら、部屋に合ったものを選びましょう。
このように、シーリングファンはお部屋のインテリアとしてだけでなく、室内を快適に保ち、節エネにも貢献します。幹工務店では、新築のプランニングの際にシーリングファン選びももちろんお手伝いしますので、安心してお任せください。
また、当社の施工事例もぜひご覧ください。
文:トータルアドバイザー 井草 雅康(二級建築士)