
家づくりで多くのご家族が大切にしたいのが「子どもの成長」に配慮した住まいづくりです。
お子さまが小さいうちはもちろん、成長に合わせて長く快適に暮らせる住まいは、
家族みんなの幸せの基盤となります。
そこで、幹工務店が考える、子どもがのびのび育つ住まいづくりについてご紹介します。

目次
子どもの成長ステージに合わせた間取り計画

乳幼児期:見守りと安全性を重視
●LDKと寝室の近接配置
子どもが乳幼児の頃は、夜間の授乳や急な体調不良への対応が頻繁に発生します。
そのため、親の寝室と子どもの寝室の距離が近いと、深夜の移動が最小限で済み、
親の睡眠負担も軽減されます。
こうした理由から、子どもが乳幼児の段階では主寝室で子どもと一緒に寝るご家庭がほとんどです。
最近ではそれを考慮し、主寝室を広めに確保して、
将来一部を仕切って子ども部屋に変更できるような間取りのご家庭が増えています。
新築時には子どもが一人でも将来は何人増えるかわからないし、
ずっと子どもが一人の場合も考えられます。
そのため、子ども部屋を2部屋確保するよりも、
子ども部屋はとりあえず1部屋用意する一方、主寝室を広くしておいて、
必要になった際に子ども部屋を増やす方法を取ると、空間を無駄なく利用できます。
●室内を見渡せるオープン空間
キッチンから子どもの遊ぶ様子が見える間取りは、家事をしながら子どもを見守れる利点があります。
アイランドキッチンやペニンシュラキッチンを採用し、リビング全体を見渡せる設計が効果的です。
●LDKに隣接した畳コーナー
LDKに隣接した畳コーナーを設けると、
小さなお子さまのおもちゃ遊びやお昼寝スペースとして役立ちます。
柔らかな畳の感触は乳幼児の安全な遊び場となり、転んでも衝撃を和らげてくれます。
また、親の目が届く範囲でお昼寝ができるため、家事や作業をしながらも安心して見守れます。
床暖房と組み合わせれば、冬場でも快適に過ごせる多目的スペースになります。
●安全対策の徹底
建具は、子どもの指が挟まりにくいソフトクローズ機能付きの引き戸や、
角が丸い建具の採用がおすすめです。
階段には取り外し可能な安全柵を設置できるよう、壁の補強を事前に行っておくと便利です。
●収納の工夫
乳幼児期は想像以上に物が増えます。
リビング内に子ども用の低い収納を設けることで、
お子さま自身が片付けに参加できる環境を整えられます。
LDKに隣接したファミリークローゼットも効率的な管理に役立ちます。
小学生期:自立心と好奇心を育む
●スタディコーナーの設置
デジタル教材が増えた現代の学習環境に対応するため、最近の学習机には
タブレットやノートパソコンが使いやすい設計が求められています。
LDK内にコンセントや照明、収納を確保したスタディカウンターを設けることで、
安定した通信環境のもとで勉強できます。
また、親が目の届く範囲内で勉強できるため、学習進捗をさりげなく確認できます。
●収納の高さ調整
子どもの自立心を育むためには、自分で管理できる環境づくりが重要です。
成長に合わせて棚板やハンガーパイプの高さを調整できるシステム収納が便利です。
●遊びと学びのスペース分け
メリハリのある生活リズムを作るためには、空間の使い分けが効果的です。
そのため、最近ではリビングの一角にキッズスペースを設け、
その隣に集中できる学習スペースを設けるゾーニングが人気です。

中高生期:プライバシーと自己表現の尊重
●個室の充実
中高生になると勉強量が増え、オンライン学習なども普及しているため、
集中できる自分だけの空間が重要です。
安定した通信環境やデスクワークに適した照明設計など、学習環境の充実を意識しましょう。
●防音対策
音楽鑑賞やオンラインゲーム、オンライン授業など、
中高生の活動は「音」を伴うことが多くなります。
遮音性の高い内装材の使用や、壁や床に制振材を組み込むことで
効果的な防音対策を実現できます。
●共有スペースの魅力向上
思春期の子どもは個室で過ごす時間が増えますが、
家族との絆を維持するためには魅力的な共有スペースづくりが重要です。
大画面テレビやプロジェクターを設置したホームシアターコーナーや、
家族でボードゲームを楽しめるカウンターテーブルなど、
世代を超えて一緒に楽しめる仕掛けを取り入れましょう。

成長に合わせて変化する柔軟な間取り
可変性を持たせる工夫
●間仕切り可能な広めの子ども部屋
子どもが小さいうちは広い1つの部屋として使い、
成長に合わせて2部屋に仕切ることができる間取りは、長期的な視点非常に有効です。
軽量の可動間仕切りやスライディングウォールなど、様々な分割システムを活用しましょう。
●将来的な用途変更を想定
子どもの独立後も長く住み続けられる住まいを目指すなら、
各部屋の将来的な用途変更を視野に入れた設計が欠かせません。
子ども部屋が将来的に在宅ワークスペースや趣味の部屋に転用できるよう、
汎用性の高い間取りデザインを心がけましょう。
●スケルトンとインフィル
構造体(スケルトン)と内装・設備(インフィル)を分けて考える設計手法は、
長期的な可変性を確保する上で効果的です。
極力耐力壁を外周部に集中させ、内部は非耐力壁を使用することで、
将来的な間取り変更の自由度を高められます。

家族の絆を深める共有スペースづくり
LDKの工夫
●対面式キッチン
リビングダイニングを見渡せるアイランド型やペニンシュラ型の対面キッチンは、
料理をしながら子どもの様子を見守ったり、
家族との会話を楽しんだりすることができます。
●テーブル位置の工夫
ダイニングテーブルは、食事だけでなく、宿題や工作、家事など
多目的に活用される重要な場所です。
キッチンからの動線と、リビングからの視認性を両立できる位置に配置すると便利です。
●回遊動線
キッチン、パントリー、洗面室、リビングを一周できる動線計画は、
家事効率と子どもの見守りを両立させるのに効果的です。
料理中でも洗濯物を取りに行ったり、子どもの様子を確認したりといった
日常生活上の移動がスムーズになります。
多目的に使える空間
●畳コーナー
リビング隣接の畳コーナーは、子どもの遊び場やお昼寝スペース、
冬場のこたつスペースとして多目的に活用できます。
小上がりにして畳下収納を設ければ季節物の収納にも便利です。
●ファミリークローゼット
家族の衣類をまとめて管理できるファミリークローゼットは、
忙しい子育て世代の強い味方です。
家族それぞれの衣類エリアを区分けし、
子ども自身が自分の衣類を管理できるよう工夫しましょう。
●土間・玄関ホール
十分な広さの土間スペースを確保し、
子どもの靴や学校バッグ、スポーツ用具などを一時的に置けるベンチや棚を設けると便利です。
手洗い場を設ければ、外出先から帰宅した際の衛生管理にも配慮できます。
まとめ
子どもの成長に合わせて長く快適に住める家づくりは、浜松市の幹工務店が得意とする分野です。
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