こんばんは♪浜松市の幹工務店です。
テレビアニメのサザエさんで、酒屋の三河屋さんが「勝手口」からよく御用聞きに顔を出すシーンがあります。
あって当たり前のように見逃しがちな「勝手口」ですが、そもそもどんな目的で設けられたものなのでしょうか?
また、現代の家にも必ず必要なものなのでしょうか?
今回は「勝手口」について考えてみたいと思います。
「勝手口」とは、玄関とは別に設けられた出入り口のことをいいます。
昔は台所のことを「勝手」といい、家族が人目につかずに出入りする口を「勝手口」と呼ぶようになったといわれています。
昔の日本の民家は玄関の正面に長い土間があり、その奥が勝手口になっていて、玄関と勝手口が一直線に繋がっていました。そして、土間=台所になっていて、土間のかまどで火をおこすため、薪を運び入れたり、納屋にあるお米や穀物類を運び入れたりするためにも勝手口は必ず必要だったのです。また、玄関と勝手口が直線で繋がっているので、通風やかまどの煙を逃すのにも役立ちました。
今の暮らしは昔と大きく変わりましたが、現代の生活上でも、
勝手口には次のようなメリットがあります。
■キッチンで出たゴミを勝手口の外に仮置きしたり、直接勝手口からゴミ出しができる
■野菜のストックや灯油など、玄関から出し入れすると汚れそうなものを出し入れできる
■子どもがどろんこで帰ってきたときや、外で作業をして衣類が汚れているとき、勝手口から出入りすれば掃除がラクになる
■玄関の鍵が壊れたときや、玄関で接客中のときなどに、家族が勝手口から出入りできる
■網戸付きにすれば、キッチン周りの風通しがよくなる
・・・とはいえ、最近では勝手口を設けないお宅も増えてきています。
一方、家庭菜園で野菜を作りたいというご家庭や、同じ敷地内にある両親の家との行き来をラクにしたいというご家庭、洗濯物を外に干しやすくしたいというご家庭など、勝手口を希望するケースもまだまだたくさんあります。
隣地の境界線と近くても、どうしても勝手口が欲しいという場合は、サイズを小さくしたり、引き戸を採用したりすることで採用が可能です。
いずれにしても、各ご家庭のライフスタイルによって、勝手口があると便利な場合もあるし、そうでない場合もあります。当社では、プランニングの際にご家族のライフスタイルを詳しくうかがい、要・不要を充分に検討したうえでご提案するようにしています。
勝手口に限らず、家事がしやすく使い勝手のいい間取りのご提案に努めていますので、プランのご相談もどうぞお気軽にどうぞ!
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文:広報 山下 奈津美