こんばんは♪浜松市の幹工務店です。
家を建てるとき、暦上の吉日を選んで地鎮祭や上棟の日取りを決めるのが一般的です。でも、若い世代の方々は「そもそも吉日って何?」とよく知らない方も多いことでしょう。
そこで今回は、建築吉日についてお話しします。
地鎮祭や上棟などに「吉」とされる日のことを「建築吉日」といいます。建築吉日は、「六曜」や「十二直」という暦にもとづいて決められることが多く、冠婚葬祭全般において広く知れ渡っているのが大安や仏滅といった「六曜(ろくよう、りくよう)」です。
六曜は中国で誕生し、鎌倉時代末期から室町時代に日本に入ってきたといわれています。民間で流行しはじめたのは江戸時代末期からで、特に戦後の昭和20年以降に広く知られるようになりました。
六曜には、先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の6つの種類があり、それぞれ次のような意味があります。
●先勝(さきがち、せんしょう等)~午前中は吉
●友引(ともびき、ゆういん)~朝夕は吉
●先負(さきまけ、せんぷ等)~午後は吉
●仏滅(ぶつめつ)~終日凶
●大安(たいあん)~終日吉
●赤口(しゃっこう、しゃっく等)~正午は吉
また、それ以外に知っておきたいのが、六曜とは別の暦による「さんりんぼう(三隣亡)」の日のことです。
三隣亡の日に上棟を行うと、火事などが起こって向こう3軒両隣まで災いが及ぶといわれ、建築では最も縁起の悪い日です。大安の日でも三隣亡と重なる場合があるので要注意です。
また、春と秋のお彼岸の時期も避けた方がよいといわれてきましたが、最近ではあまり気にせずに地鎮祭や上棟を行う場合が増えてきました。
暦が気になる方は、ネットや出版物で「建築吉日カレンダー」をチェックして日にちを決めるといいでしょう。
当社では、地鎮祭や上棟を行う際にはあらかじめ建築吉日カレンダーをチェックしてお客様と日程調整を行うようにしています。
最近は「迷信なので気にしない」という方も増えてきたようですが、ご両親やご親せき、近隣のご年配の方々などはまだまだ暦を気にされる方が多いので、できれば吉日を選んで、誰からも祝福される気持ちのいい家づくりのスタートを切れるといいですね。
文:トータルアドバイザー 佐藤 敬太