皆さんは子ども時代、何歳ごろから子ども部屋を使うようになりましたか?
あるいは何歳ごろから一人で寝るようになりましたか?
家族で「川」の字で寝るのを卒業し、子どもが自分の部屋へお引越しする時期はいつ頃なのでしょうか。そして、そのためにはどんな準備が必要なのでしょうか。今回は子どもの自立と子ども部屋へのお引越しのポイントをまとめました。
子ども部屋を使わずにとっておくのはもったいない!
家を建てる際には、まだ家族がご夫婦だけでも、将来は子どもを授かることを前提に間取りを考えます。もっとも多い例が、子どもが二人できることを想定して、子ども部屋を2部屋設けるケースか、または大きな子ども部屋を用意して、将来2部屋に仕切れるようにドアや収納を2か所ずつ設けるケースです。新築後まもなく子どもを授かったとしても、すぐに子ども部屋を使えるわけではありません。お子様が小さいうちは子ども部屋をしばらく使わないお宅がほとんどです。
子どもが使うまでの子ども部屋の利用法
もしも子どもを授かる前に家を建て、子ども部屋を2部屋用意しておき、その3年後に子どもが生まれたとしても、実際に子ども部屋として使うのは早くても小学校に入学する前後。中には小学校の高学年まで使わないご家庭もあります。となると、新築後約15年前後、子ども部屋を使わないというケースも考えられます。それではせっかく用意した部屋が勿体無いですよね。
そこで幹工務店では、間取りプランの際に、子ども部屋を実際に子どもが使うまでの期間と、子どもが巣立ってからのことを見据えて、有効な利用法を考慮したご提案をするようにしています。その例を次にいくつかご紹介します。
- 日当たりのいい南面に子ども部屋を設けて、しばらくは室内干しのコーナーとして利用する
- 子ども部屋を当面はご主人の書斎として利用。子ども部屋を使うようになった時に書斎として代用できるスタディコーナーなどのスペースも確保しておく
- 子ども部屋を趣味のスペースとして利用。子どもが巣立ったら、再び趣味のスペースに戻して余暇を楽しむ
- 子ども部屋を収納スペースとして利用。子ども部屋を使うようになった時には断捨離をして必要なもののみを残す。そのため、収納は予め多めに設けておく
- 子ども部屋を将来2部屋に仕切れるようにして最初は広く設け、家族の寝室として利用。子ども部屋が必要になったら、予め設けておいた別の個室を主寝室として利用
- 主寝室のすぐ隣に子ども部屋を一室設けておき、もう一室は別の場所に確保。成長に伴って、すぐ隣の子ども部屋から離れた部屋へと兄弟で使い回していき、使わなくなったら主寝室と子ども部屋を繋げて広く使う
・・・このように、子どもが使うまでの期間と、巣立った後のことを考慮して間取りを計画すると、「空き部屋」が生じることなく空間を無駄なく利用できます。
子どもの自立と「子ども部屋」へのお引越しの準備
では、子どもがだんだんと成長し、「親と一緒に寝る」習慣を「自分の部屋で一人で寝る」あるいは「兄弟と一緒に寝る」習慣へと転換するには、どのような準備が必要でしょうか。
幹工務店のあるOB様は、3人の年子のお子さんが小学校に入学する前に、子どもたちだけで子ども部屋で寝る習慣が身につきました。その準備の事例をご紹介します。
・準備期間は、暑さ寒さが厳しくなく、エアコン代もかからない春や秋のシーズンに実施
・最初は休日のお昼寝時間に子ども部屋に布団を敷いて寝ることからスタート
・何回かお昼寝の体験を繰り返し、習慣づけをする
・夜に子どもたちだけで寝るときは、扉を開けたままにして、親が近くにいる安心感を抱かせる
・子ども部屋で寝る練習をしながら、荷物などを整理して、子ども部屋を整える。書斎として使っていた子ども部屋はご主人の荷物を寝室に移動する
・・・そのご家庭ではこのような方法で、大体2週間前後で子ども部屋へお引っ越しができたそうです。
子ども部屋を仕切って2部屋にする時期
前述のように、最近は大きな子ども部屋を1室設けて、子ども部屋が必要になったら壁で仕切るという前提で間取りをプランするケースが多いです。空間の仕切り方も、天井までしっかりと仕切り壁を設ける場合や、上部を開けて壁を設ける場合、あるいは、家具で仕切る場合など、さまざまです。
幹工務店では、それぞれのご家庭に合った仕切り方や模様替えの方法をご提案させていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください。