こんばんは♪幹工務店です。
2月に入り、早くも花粉症の症状が出始めたという話をよく聞くようになりました。これから1日1日春に近づいていくにもかかわらず、花粉症の症状が辛くなっていくのは本当に残念ですよね。せめて家の中では花粉症に苦しまず、快適に過ごしたいものです。
では、花粉症に苦しまずに済む住まいをつくるにはどうしたらいいでしょうか。
住まいの花粉対策は、家の中に花粉を入れないことが基本原則です。また、そのために、
・外出から帰宅したら、家に入る前に上着についた花粉を必ず取り払う
・帰宅時にすぐシャワーを浴びる
・洗濯物は外に出さずに室内干しにし、布団も天日干しのかわりに布団乾燥機を使う
・家中の窓を閉め切って、花粉を家の中に入れない
・・・といった対策をしているご家庭も多いかと思います。
しかし、家族が健康に暮らすには、家の中の空気を入れ替える「換気」もとても大切です。特に、従来の日本家屋は気密性が低く風通しの良い構造でしたが、最近の住まいは気密性が高いので、計画的な換気が必要です。
そのため、2003年には建築基準法が改正され、シックハウス症候群対策として、これから建てるすべての住宅に24時間換気システムを設けることが義務づけられました。そのおかげで、最近の家の中の空気は1日中入れ替えられていることになります。
でも、24時間家の中の換気が行われているということは、外の空気が家の中に入ってきているということですから、そのとき花粉も一緒に入り込んだりしないのでしょうか?
そこで今回は、24時間換気システムの基礎知識をまとめました。
目次
■24時間換気システムとは?
まず、24時間換気システムとは一体どのようなものなのでしょうか。
機械で室内を換気する場合、室内の空気を外に送り出す「排気」と外から空気を取り込む「給気」の設備が必要となります。
24時間換気システムは、室内の各所に設けた「給気口」から外の空気を取り込み、トイレなどに設けられた「排気口」から汚れた空気を排出して家中の空気を継続的に入れ替えるシステムのことをいいます。
24時間換気システムは換気の仕方の違いによって、3つのタイプに分けられます。
- ・第1種換気:排気と給気ともに換気扇などの機械で強制的に行います
- ・第2種換気:給気だけを機械で行い、排気は排気口から自然に行います
- ・第3種換気:給気は給気口から自然に行い、排気は換気扇などの機械で行います
上記の3つのタイプのうち、一般家庭で使われるのは、第1種換気と第3種換気です。
第1種換気は、排気と給気ともに機械で強制的に行うため、空気を安定的に循環させられますが、コストが高くなります。
一方、第3種換気は排気のみを換気扇で強制的に行うため、第1種よりもコストが低いですが、花粉対策にはあまり効果がありません。そのため、花粉症のシーズンに換気するのが不安な場合には、第1種換気をおすすめします。
■幹おすすめの第1種換気システム「マーベックス 澄家DC」
第1種換気システムには、天井裏に本体を吊り込むタイプと、床下で熱交換や換気を行うタイプがありますが、幹工務店ではお客様が第1種換気システムの導入を希望された場合、床下で熱交換や換気を行う「マーベックス 澄家DC」という製品をおすすめしています。また、「澄家DC」のように、床下で熱交換や換気を行うシステムのことを、「床下換気システム」とも言います。
建物の基礎のコンクリートの外側は外気の影響を受けやすいですが、内側は年間を通じて温度変化が小さいため、効率よく熱交換や換気を行えます。
床下換気システムでは、空気が下の図のように循環します。
①基礎コンクリートの立ち上げ部分に設けた「吸気口」から、外の新鮮でキレイな空気を床下に取り込みます。このとき、フィルターによって外気からPM2.5や花粉などを除去します。ちなみに「マーベックス 澄家DC」は、花粉除去率が99.8%、PM2.5の除去率が98%と非常に高い数値を誇ります。
②吸気した外の空気は床下にある本体を通って熱交換が行われ、床下空間を空気が循環します。
※熱交換とは・・・給気側(屋外)の空気が持つ熱と、排気側(屋内)の空気が持つ熱とを、換気システムの本体にある熱交換素子を通じて交換・中和させ、柔らかな温度の空気を室内に取り入れること
③室内給気口から各部屋にクリーンな空気が送られます。
④一方、汚れた空気は各部屋の排気口(フィルター)を通って床下に至り、排気されます。このとき、カビやダニ、ホコリ、花粉なども一斉に除去されます。
⑤「捨てる空気」はダクトを通って床下に集められ、熱交換素子を通って熱と湿度を回収してから、排気されます。
■床下換気システムのメリット
床下換気システム「マーベックス 澄家DC」には、次のような特徴があります。
メリット①花粉やホコリ、臭気を巻きあげない
最近は、子どもの花粉症だけでなくアレルギー喘息も増加していると聞きますが、その原因は住宅の高気密・高断熱化や換気不足によるものだと考えられています。ダニやカビ、花粉、ホコリなどのハウスダストは床上30cmに滞留しているため、天井や壁にある排気ファンからではハウスダストを効率よく除去できません。しかし、マーベックスは排気口を床面に設置しているので、床上30センチを浮遊するハウスダストを効率よく除去できます。そして、ホコリや花粉などを巻き上げずに吸気し、床面にたまったハウスダストを吸気します。
メリット②室内のジメジメ感がなく、快適に過ごせる
マーベックスは汚れた空気と一緒に湿気も外に排出できるので、室内のジメジメ感や結露が生じず、快適かつすこやかに過ごせます。
メリット③省エネ&エコな換気システム
熱交換器の本体の中に入っている熱交換素子が、換気の際に捨てられてしまう室内の暖かさや涼しさを再利用するので(熱交換システム)、屋外の空気が冷たくても室内は暖かいまま保てます。そのため、省エネとエコに貢献します。
メリット④家中どこにいても快適に過ごせる
冬の室内の排気から水蒸気を回収して室内に戻すので、乾燥防止にもなります。また、家中の空気が循環するので、どこにいても温度差がなく、快適に過ごせます。
■床下換気システムで知っておきたいこと
次に、床下換気システム「マーベックス 澄家DC」を快適に使用するために必要な知識をまとめました。
- 本体に内蔵されている熱交換素子は、波型の特殊なフィルターに空気を通すことで温度を安定させるだけなので、暖房や冷房ほどの温熱効果は得られません。
- 最低でも1階のLDKや2階の寝室に1台はエアコンを設置する必要があります。
- 室内に吹き抜けがあると、床下換気システムがより効果的に作用します。
- シーリングファンを回すと、換気システムによって得られた暖気や冷気を室内全体に行き渡らせることができます。
さらに、第1種換気システムを効率的に使うには、定期的なお手入れも必要です。せっかく導入したのに、フィルターが目詰まりしていたら、肝心の花粉やホコリなどを除去できません。
そこで幹工務店では、「マーベックス 澄家DC」のお手入れ方法を動画でわかりやすく紹介しています。
とってもわかりやすい内容なので、是非ご覧くださいね。
換気システムを導入したスタッフの仲尾さんの自宅でも、嬉しい変化が・・・そちらも是非動画でお確かめください♪
【換気】花粉やPM2.5を徹底除去! 家族を守る24時間換気システム「マーベックス」のご紹介
第1種換気システムのことで詳しくお知りになりたい方は、幹工務店までお気軽にお問い合わせください。
文:トータルアドバイザー 仲尾 久造 (二級建築士)