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天井に表情を付けると、住まいの印象が大きく変わる!天井をデザインするときのポイントとは | 静岡県浜松市のデザイン注文住宅なら幹工務店
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2022.11.11

天井に表情を付けると、住まいの印象が大きく変わる!天井をデザインするときのポイントとは

せっかく家を建てるなら、性能や機能性だけでなく、オリジナリティやデザイン性にもこだわりたいもの。そのため、幹工務店がよくお施主様にご提案しているのは、天井に表情を持たせることです。

天井は、床や壁、キッチンなどの設備や家具などと比べると、お施主様のこだわりがあまり強くないように思います。しかし、実は天井の仕上がりを工夫することで、お部屋にゆたかな表情をもたらすことができます。例えば、LDKや玄関ホールの床材にこだわるとなると、面積がかなり広いので、無垢材やタイルなどの素材にお金がかかるものですが、天井はポイント的に素材や色合いを変えてアクセントをつけたりすればいいので、面積が限定されるため、床にこだわる場合ほど費用がかかりません。

天井にメリハリをつけると、視線がそちらに向き、家自体の印象もかなり変わります。そのため、コストを抑えつつも、個性的な空間に仕上げたいのであれば、天井もしくはそれに付随する照明にこだわるのが狙い目です。

幹工務店では、建てて、公開して、販売するという移動型モデルハウスを展開していますが、これまでのモデルハウスの変遷を辿るだけでも、天井に時代のトレンドが反映されているのがわかり、それぞれに雰囲気が異なって興味深いです。

それでは、天井に表情をつける際のポイントを項目別にご紹介します。

■勾配天井と吹き抜け

敷地によって建物の面積が限られる場合には、天井高を工夫して開放感をもたらすことができます。勾配天井や吹き抜けがその代表的な事例です。勾配天井は、平屋の際に採用されることが多いです。なぜなら、平屋は屋根の形をそのまま利用して勾配天井にすることができるからです。

一方、2階建てで勾配天井にしたいというご希望を叶えるのはなかなか難しく、どうしても希望される場合には、例えば建物の一部を平屋にし、平屋部分を勾配天井にするとか、2階にLDKを配置して勾配天井にするといった方法があります。一般的に、2階建てでリビングの天井に高さを持たせたいという場合には、吹き抜けをご提案しています。

■天井を高くする際に気をつけたいこと

部屋に十分な広さを確保できない場合、開放感を求めて勾配天井や吹き抜けを希望されるお客様が多いです。しかし、空間の横の広がりよりも縦の広がりの方が長くなってしまうと、縦横比のバランスが悪くて居心地が悪くなる場合があります。

基本的に、人は部屋に入ったときに、自分の視線が行き着く先が縦・横のどこまで広がっているかで部屋の大きさを認識します。例えば、玄関から部屋に入ったときに、奥に向かって天井高が低くなると、空間が尻つぼみになってしまうので、広さを感じません。逆に、部屋に入ったときに、右手から左手へ、あるいは左手から右手へ天井が斜めになっていると、勾配天井だと認知でき、空間に面白みを感じます。一方、部屋の奥に行くほど天井が高くなっていると、開放感が感じられます。

そのため、勾配天井にする場合には、勾配の向きも考える必要があります。また、全体的なバランスをみて、勾配天井が高すぎる場合には、化粧梁を設けるなどの工夫を施すようにしています。

■折り上げ天井と下がり天井

天井に変化を持たせる方法として、よく用いられるのが、「折り上げ天井」と、「下がり天井」です。

「折り上げ天井」とは、天井の中央部分を周囲よりも一段高くした天井のことです。リビングの天井がフラットな場合、変化をつけるためによく用いられます。また、中央部分が一段高くなっていることで縦の空間が広がり、開放感が生まれて部屋を広く見せることができます。

折り上げ天井とは逆に、天井の一部が他よりも低くなっている天井のことを「下がり天井」といいます。下がり天井の部分だけ色や素材を変えたり、間接照明を仕込んだりすることで、室内にアクセントが生まれ、スタイリッシュな雰囲気に仕上がります。

下がり天井は、ダイニングキッチンによく用いられます。それは、キッチンにはレンジフードやカップボードがあるため、ある程度天井が低い方が効率的であり、見た目もすっきりと仕上がるからです。できれば、2200mm程度まで天井を下げるのが理想的です。ダイニングキッチンを下がり天井にすると、リビングの天井の高さが強調され、いっそう開放感が感じられるようになります。最近は、下がり天井をレッドシダーの板張りにしたり、キッチンの雰囲気に合わせたクロスにしたりするのが人気です。

■板張り天井・梁見せ天井・ルーバー天井

ダイニングキッチンの下がり天井にレッドシダー張りを用いるなど、天井を一部板張りにすることで、アクセントをつける方法もあります。

少し前までは、構造の梁を「現し(天井の表面に剥き出しにして見せること)」にして、床の色と同じ色で塗るのが定番でした。

その後、梁と梁の間をシナ合板などの木のパネルで埋めて、天井の木をより強調するパターンや、男前インテリア風に天井を黒塗りにするパターン、フラットな天井にレッドシダー張りを採用してアクセントをつけるパターンなどもよく採用されるようになりました。

数年前からトレンドカラーとしてグレーが人気になってきましたが、その場合には、あまり天井を着飾るとシンプルでスタイリッシュなグレーの魅力が消えてしまうため、当時のモデルハウスでは、天井に梁は見せず、照明も付けず、間接照明のみを用いてコーディネートしました。

さらに、当社の最新の若林モデルハウスでは、空間にシャープな表情をもたらすために、「ルーバー天井」ということで、天井に、構造とは関係ないルーバー状の板を設け、板と板の間は黒塗りのパネルを用いました。

このルーバーは、どのくらいの間隔にして、どのくらいの厚みの板を用いるかといった、細かい点まで綿密に計算し尽くした上で、均整の取れた美しい天井に仕上がりました。こうした点に、設計者のスキルやセンスが発揮されています。

また、若林モデルハウスのこぼれ話ではありますが、ルーバー天井の場合は、天井に板を用いるため、万一の火災が起こると火が燃え移る可能性があるとして、キッチンでガスコンロを使う場合には使えない場合があります。I Hでは問題がありませんが、法律上は、延焼しない材料を用いなければいけないことになっています。そのため、モデルハウスではガスコンロでなくI H調理器を採用しました。火を使うキッチンとリビングとは距離がある程度離れているので問題ないと思いがちですが、LDKだと同じ部屋の扱いになるため、法律に抵触します。一方、平屋であれば、1階から2階に燃え広がることがないのでそのような制約はありません。2階LDKの場合でもOKです。

■照明計画

最後に、室内の天井に表情をもたらす方法の1つとして、照明計画やファンがあります。最近の照明は、ダウンライトが主流ですが、ペンダント照明をアクセントにプラスすると、個性あふれるオリジナルの空間を演出できます。また、ファンも最近はスタイリッシュなデザインのものが多く出ていますので、空気の循環という機能面だけでなく、デザイン的なアクセントとして採用するのもおすすめです。

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このように、天井にひと工夫を加えるだけで、室内の印象が大きく変わるため、幹工務店では、天井のデザインもバリエーション豊かにご提案しています。

新感覚のルーバー天井が大好評の若林モデルハウスをご見学いただきながら、ご家族の感性に合った天井デザインを思い描いてみてはいかがですか?

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また、当社の施工事例もぜひご覧ください。

https://www.miki1972.jp/case/

文:トータルアドバイザー 佐藤 敬太